Vol.2 肩こりの予防 楽曲解説  
 
1. ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 K.412 第1楽章 
 モーツァルトはおそらく1791年に、ウィーンでこの作品を作曲したと言われています。
 独奏ホルンのほかに、オーボエ、ファゴット、ヴァイオリン2部、ヴィオラ2部、バスにより楽器が構成されています。モーツァルトはホルン協奏曲を4曲残していますが、この1番はもともと狩猟と密接に関係するホルンの特徴にふさわしい大変牧歌的な流れに満ちています。
 ソナタ形式のこの章は、親しみやすく素朴な流れが特徴的です。血行を改善する高周波数とゆらぎという音楽特性が豊富に見られます。

2. ヴァイオリン・ソナタ 変ロ長調 K.454 第3楽章
 モーツァルトは1784年、ウィーンでこの作品を作曲しています。
 この章は、ガボット風の主題が2つの優雅で透明感のあふれるロンド・フィナーレとなっています。ヴァイオリンの奏でる高い周波数のゆらぎは、身体をリラックスに導く副交感神経に作用して、血管を拡張して血行を良くします。この結果、新陳代謝が改善して筋肉の緊張をほぐす効果があります。

3. ホルン五重奏曲 変ホ長調 K.407 第2楽章
 モーツァルトは1782年のおわりに、ウィーンでこの作品を作曲したと言われています。
 ホルン、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの奏でる旋律は、心身に安らぎを与えます。特に、この章は単一の主題を用いた簡略なソナタ形式ですが、森の清い静寂な空気が漂い、安らぎと落ち着きをもたらします。優しい主題が弦楽器によって奏でられ、そこにホルンがうまく加わり、互いに対話をしているような、心地よさを生み出しています。この影響で血圧や心拍が安定するのです。

4. ヴァイオリン協奏曲 第7番 ニ長調 K.271a  第3楽章
 モーツァルトは1777年、ザルツブルグでこの作品を作曲しました。
 独奏ヴァイオリン、オーボエ、ホルン、ヴァイオリン2部、ヴィオラ、バスがうまく調和をとって、心に春風を運んでくるようです。特に、独奏ヴァイオリンは、全体にゆらぎに富む高周波音を生みだし、自律神経の中でも副交感神経に作用し、血液環境に働きかける効果があります。

5. ピアノ・ソナタ ハ長調 K.545 第2楽章 
 モーツァルトは1788年、ウィーンでこの作品を作曲しました。
 ピアノの美しいメロディが印象的で、形式的には変奏曲の性質を帯びた一種のロンドのような感じがあります。一つの主題が表情を変化させて、語りかけてくる様子が印象的で、この優雅で軽やかな内容が緊張を緩和させるのです。

6. フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299 第1楽章
 モーツァルトは1778年、パリでこの作品を作曲しています。
 独奏フルート、独奏ハープの演奏が、オーボエ、ホルン、ヴァイオリン2部、ヴィオラ2部、バスの音とうまく調和し、優雅なフランスのロマン音楽を彷彿とさせる響きがあります。この章はソナタ形式で、全体的に流麗な雰囲気が漂い、心身の疲労を取り除いてくれる特性があります。

7. オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370  第1楽章
 モーツァルトは1781年、ミュンヘンでこの作品を作曲しています。
 オーボエ、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロが奏でる演奏には、素晴らしい高周波音に満ちあふれ、脳神経系にやすらぎをもたらします。この結果、心身がリラックスし、副交感神経の出番が生じて血液の流れが改善されます。この章では、オーボエのすっきりした主題が印象的で、そこにヴァイオリンが会話をしているような様子が感じられます。


 
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