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なぜモーツァルトの音楽が良いのですか? | ||
モーツァルトは35歳という短い生涯の中で、実に626曲以上もの名曲を作曲したといわれています。今日、彼の音楽には素晴らしい健康効果のあることが様々な研究により解明されています。 人間が耳で感受できる音の周波数は約20ヘルツから2万ヘルツまでといわれています。この中で、人間の耳が構造上もっとも敏感に感じる音の高さは、約4千ヘルツであること、そして内耳にある高音を感じる有毛細胞の数の方が低音を感じる有毛細胞の数よりも約200倍以上も多いことが医学的にわかっています。つまり、高周波音は有毛細胞を刺激して脳神経系に聴覚刺激を多く与えているのです。赤ちゃんの泣き声や女性の悲鳴が約4千ヘルツであることを考えると、人の耳は、生きものとしての人間が生存する上でうまく機能してきたのです。 モーツァルトの音楽には、この高周波音が豊富な上に、川のせせらぎや風のそよぎのような一定のシンプルな音の繰り返しであるゆらぎが多いこと、そして音同士がぶつかりあってより高い1万5千ヘルツ以上もの周波数を生み出す倍音という特徴がみられます。それゆえにモーツァルトの音楽は人間の脳に聴覚エネルギーをたくさん送ることができるのです。 こうした特徴をもつモーツアルトの音楽が聴覚情報として耳から入力されると、人間の意志とは無関係に作動する自律神経のなかでも、特に心身をリラックス状態に導く副交感神経が作用してきます。現代人は働き過ぎや睡眠不足により、心身を活発化させる交感神経を優位な状態に導いていることが多いため、自律神経のバランスを崩しがちです。その結果、冷え性や不眠、高血圧や便秘症、あるいは免疫力の低下や動脈硬化などの生活習慣病が多く発生しています。この意味で、交感神経にブレーキをかけて心身を安らぎモードに導くモーツアルトの音楽は、健康を維持する上でたいへん意義があるといえるのです。 人間の健康を支える生体機能には脳神経系や血液循環系、そして免疫系などがあります。この生体機能に波及するモーツアルトの音楽を聴き入ることによって、自律神経のバランスを回復すると、血行が改善して体温が正常化し、外敵から身を守る免疫系も回復してくるのです。 |
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